Tomball プチ旅行、後編。
Doctor's House
続いて、連れていってもらったのは、お医者さんの診療所。2部屋しかない、かなり小さなものであったけど、たくさんのものが置いてありました。いろんなはさみやら、骨折した際に足を固定するための金属やら。もちろん、診察台も(歯医者さんにあるようなもので、倒れたりできる)。専門的なことがさっぱりわからなかったのであれですが・・・。今のお医者さんが見たら、おもしろいのかもしれないです。
お医者さんになった子どものために、親が建てた診療所だったようです。当時は、お医者さんが彼しかいなかったとかで、町の人たちのみんなのお医者さんだったとか。今とちがって、ちょっとした病気でいくものでなく、重病のもののためにあったとか。
写真館
Esther Bubleyという女性カメラマンの写真を展示した写真館でした。1944年に、Tomballのオイルキャンプ(石油採掘で働く人々が住む場所のこと)の様子を収めに訪れたそうです。コンダクターのおばちゃんは、このTomballという小さな町で写真を撮るためにワシントンD.C.からはるばる来たんだと繰り返し言ってました。彼女がどれだけ有名な写真家だったのかはよくわかりませんが、察するに、相当だったんでしょう。
Wikiによれば、当時、彼女は、Roy Strykerという人の下で働いていたそうです。その彼が、あのJohn Davison Rockefellerが創業した、Standard Oilの取材して、それに彼女も付き合ったようなので、その影響もあったのかもしれないですね。
Oil Camp House
さきほど書いたように、Tomballは、オイルキャンプとして有名だったようです。20世紀前半に、Humble Oil Company(ExxonMobilの前身の会社のひとつのようです)がHumbelというTomballの東にある町にて石油の採掘が盛んだったようで、そこで働いていた人々がここTomballに住居を構えていたみたいです。ここに住居を構えていたのは、きっとHumbleから近かったからだと思います。多い時には、Humbleには300以上の井戸があったそうです。
とはいいつつも、Tomballでも、石油・ガスは採れたそうで、この博物館にもあった、Oil Camp Houseの前にも、
Tomballの最初の井戸のクリスマスツリー(石油生産する際の、蛇口のようなもので、形状から、石油業界では、クリスマスツリーと呼ばれてます)が展示されてました。石油採掘権と引き換えに、Humble Oil Companyが町にはただでガスを供給していたようです。石油が採れなくなった1988年まで続いたようです。
ここで展示されていた家はHumble Oil Companyの人で、現地でマネージャーをやっていた人だそうです。その家族の人たちが全部家財一切をきちんと保管していたそうで、展示されているものは、全部使われていたものだとか。そのためか、部屋に入ると、ちょっとタイムスリップしたかのような感じ。
コア(貯留層の様子を調べるために、掘る際に岩を打ち砕くのではなく、岩をくりぬいたものです)なんかも展示されてました。これは、Shellと書いてありますが、見た目からして、きっとShale(頁岩)だと思います。当時は、垂直井が一般的だったので、単純に深さ3キロメートルを越えた深さから取ったものだと思います。
コンダクターのおばちゃんの旦那さんも自分と同じ会社に働いていたそうで、共感をもってくれたみたいで、いろんな話を聞けて楽しかったです。ここにも書いたHumbleにもぜひ行くようにと薦められました。次回は、ヒューストンの東の方に行ってみたいので、その次は、Humbleに行こうかな。
Farm Museum
この農場博物館では、農耕器具やらいろんなものが展示されてました。上の写真は、Cotton Ginと呼ばれる、木綿と種を分ける機械で、手で取り分けるというのから、かなり進歩して、早く作業が進んだとか。動力としては、馬が使われていたとおばちゃんは言っていました。服を織る機械もありました。使える人は町にはいないそうで、クリスマスくらいの時期に、実演しにやってくる人がいるって言ってました。
こんな古い洗濯機なんかも展示されてました。動力は電気ではなく、ガスだって言ってました。電気が一般的になる前は、そうだったんですね~。いや~、それはめちゃくちゃ危ない。
ログハウス
続いて、当時、多かったという、ログハウス。木と木の間がけっこう隙間があいた作りで、夏は写真の奥のようにあいた感じで使って、冬は、泥を間に埋めて、隙間風などをシャットアウトしていたそう。ちょっと原始的な感じ!?
学舎
最後に見せてもらったのは、学舎。日本の田舎のように、年齢に関係なく、ひとつの教室で教えていたようです。風通しのいい建物が多い中、この建物だけは、空気が淀んでました。当時、先生は全教科を一人が教えていたようで、大変だったみたい。しかも、年齢のちがう子たちがいるから、ひとりひとりの進捗を頭に入れてと、本当に大変な仕事だったそうで。そいつは、大変だ~。
☆ ☆ ☆
ひとまずこれで全部です。1時間40分くらいのツアーでした。これでひとりたったの$4。おばちゃん、優しく丁寧に説明してくれたので、本当に楽しかったです。大抵の博物館って、展示物の横に説明が書いてあるけど、なかなかひとつひとつ読めないですよね。ここは、逆に、それを省いて、ツアーという形にして、大体のことを説明してくれる。必要があれば、質問をしながら。なんかこっちのスタイルの方が自分に合ってます。説明を読んだ方がいいよって人もいるかもしれませんが。
さて、次はヒューストンの東の、どこの町に行こうかな。
ではでは。
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