今日のYahooのトップニュースによれば、今年の日本国内の米は豊作だそう。一方、ロシアでは干ばつの影響で、穀物の生産が輸出を禁止とするほど思わしくない。この二つのニュースから感じたことを二つほど。
一つはやっぱり世界は広いんだな~ってこと。天候が日本のお米にいい環境をもたらしていても、ロシアというちょっと離れたところ(ん!?だいぶ離れたところかな)ではそうではないと。
もう一つは、いろんな分野でテクノロジーとよばれるものがどんどん進んでいるように思えるけど、農業の分野でいえば、未だ天候に左右されているという事実。お米を育てるのに、完全管理にしないのは、おいしいお米を作るのが難しいからか、採算性の問題からなのか。不作を見据えて何かできそうな感じがするんだけど!?
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今回のロシアの穀物不作がどんなふうに日本の小麦市場に影響を及ぼすのかわからないけれど、紛れもない事実は小麦がほぼ輸入に頼っていて(これは日本の小学生が社会科の授業で誰もが習うこと)、多かれ少なかれ、影響が出るであろうということ。
なんで一体こんなことになったんだろう?お好み焼きだったり、うどんだったり、日本の食卓には古くから小麦による料理があったはず。鎖国だったことを踏まえると、自給率は今よりはずっと高かったはず。外交上の都合で、輸入せざるを得なくなったのか、広大な土地じゃない(プラス気候が合わないのか)と、採算性がよくないのか(日本で小麦の生産を一番行っているのは北海道だったはず)。
なんとなく小麦のバックグラウンドには面白そうなストーリーが眠っているような気が!?ということでググってみたら、簡単に事情がわかってしまった。内的要因と外的要因にわけてその情報を。
内的要因(1): パン食の普及日本で作ることのできる小麦はどうしてもグルテン量が少なく、それからできるのは中力粉。周知の通り、これから作られるものといえば、うどん。これがうどん文化ができた背景なのかも。で、これでは日本の小麦生産量が落ちた理由にはならない。これがどう生産量に影響したかというと、中力粉ではパンやパスタは作れないということ。戦後、パン食が急速に普及して、いまとなってはうどんやそうめんなどといった中力粉から作られるものを凌駕してしまったというわけ。
内的要因(2): 米作りへの補助金国が米を作るほうに補助金を出すことに決めて、米作りにシフトした農家も多かったとのこと。
内的要因(3): 乾燥した地域に適した小麦もともと小麦は乾燥した地域のもので、雨が降るとなにかと影響が出るそう。それもあって、梅雨がない北海道で日本で50%以上の小麦が生産されているというわけ。プラス、手間もかかるそうで、たくさん生産しないとペイしないそう。
外的要因: 安価な海外の小麦で、最後に外的要因で、なんといっても、海外の小麦は安いということ。まぎれもない、これが一番の要因だと思われる。で、パン食の波がそれに呼応して。ちなみに、日本は主にアメリカ(60%)、カナダ(22%)、オーストラリア(18%)から輸入しているみたい。だから、ロシアの不作は直接影響はなさそう。
パン用の小麦粉を作れるように改良もされていて、実際のところ、国内の小麦でつくったパンはふかふかでおいしいという話。質を求める方に動いて、国内自給率があがるといいな~。
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う~、頼みの綱の久保投手が打たれてしまった~(泣)。
ではでは。
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