昨日に引き続き、水圧破砕法のことを。
縦長のうすっぺらい亀裂ができると書きましたが、誰も地下深くに行って、目で確かめてきたわけではないので、そうであるかは実は謎です。数学的に、そして、音波などで解析した限りだと、そうらしいっていうところでしょうか。
最近日本のニュースでも話題になってる頁岩(shale)のことになると、実はもっと複雑になるので、なかなか予想できてないのが現実です。というのは、元からある、亀裂がたくさんあるからです、それを水圧破砕でくっつけてプロパントでそのくっつけた道を閉じないようにしているっていうのが一般的に考えられてるところです。これも証明できないことなので、広く議論されてるところです。岩の性質って、部分ことにすごく異なるので、数学的にも難しいんです。そして、今のコンピュータをしても、ミクロにシミュレーションをしても、計算にものすごい時間がかかっちゃうんですね。
さて、最近、日本のニュースでは、この水圧破砕法がまるで最近発明された技術かのように語られてますが、昨日のブログに書いた通り、そんなことはありません。自分の知る限り(※水圧破砕法は自分の専門ではありません)、
1.石油(またはガス)の値段が高い
2.水圧破砕法の技術が改善された
の二つが大きく分けて理由なんじゃないかと思ってます。早い話が採算が取れるようになったわけです。実際、ここ数年は、学会での一番の人気トピックはやはりこの頁岩でどのようにして石油・ガスを効率よく採るかっていうことです。
今日はこんなところで。
ではでは。
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