先週のブログに引き続き、読んでいる本を紹介。
■ 私説・日本合戦譚/松本清張勝手に松本清張=推理小説家と思っていたんだけど、実はそうではない本も書いているようで。この本では、日本の歴史上の名合戦と呼ばれるものをひとつひとつ文献を元に綿密に解説されている。これがなかなかおもしろい。完全に小説ではなく、言ってみれば、語調がやさしい論文といった感じ。まだ9つあるトピックのうち、3つしか読んでいないけど、ちょっと松本清張という人間の思考の深さみたいなものは十分に感じ取った気がする。これについては、藤沢周平にも言えることで、文献を精読した上で、取られうる解釈をつけている。小説家は歴史家になり得るのかも。
お奨め度: ★★★☆☆
これは前にもブログに書いたことだけど、歴史というものは研究し得るものなのかどうかはわからない。第一に、歴史を紐解く上で必要なものは過去に残されたもの。それらがどれだけ正しいかは全くの闇の中といっても過言ではない気がする。戦に勝った側が残した文献であれば、自分たちの活躍ぶりを誇張して書くなんて頻繁に起こっているみたいだし、仮に負けた側が正確なことを書いて残そうとしても、それが勝った側の人間に焼いて消去されるなんてことが考えられる。だから、何が真実かを追究する上で必要なのはそういったものにフィルターをかけて、解釈しないといけない。もし、同じ事件に関して複数の文献がみつかったなら、どれを信用するのか。
数年前に大河ドラマで描かれた「山本勘助」なんかはまさにいい例で、ある一時までは、存在しなかったというのが通説だった。というのは、武田氏が残した公式書とでもいうべき「甲陽軍艦」の中でしか登場していなかったから。それが突然いたのではないかという方向へ。北海道で発見された文献の中にそれらしい人物が登場したからとのこと。でも、個人的には、その新しく発見されたという文献の信憑性は謎じゃない?って言いたいところだけど、そういったら、研究が進まないのかなとも思ったり。歴史は好きだけど、研究の領域には踏み込めないな~って。結局のところ、それぞれの主観次第じゃん。まさに先述のフィルター。
なんだかわけのわからないことを連々と(反省)。
☆ ☆ ☆
線形代数の復習がてら、見ているYouTubeにあるMITの授業。これがすごくいい。こんな授業を大学1年生のときに受けていたら、もしかしたら、進路が変わっていたかもな~なんて。ひとまず大学2年のときのプログラミングの授業の最後の課題はあんなに悩まず、もっとうまくできたはず。やっぱり視点が大事だな~。
ではでは。
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