◆ ここ最近50ドルちょっと下くらいの値で推移しているWTI価格。その影響を受けて、先々週と先週と2週間続けて、リグの数が増えた。リグというのは、井戸を掘るための施設で、動いている数が増えているということは、生産に向けて、新たに井戸を足しているということです。これからぐいぐい上がるという予想なのか、それとも、ペイするということからなのか。
◆ それを受けて、供給過多になるのではと、また、価格は落ちていってます。
◆ 後になって、いろいろと分析しないとわからないことだけども、80年代の大不況の時も厳しかったけど、今回の方が厳しいのではという見方もあるようです。理由は、80年代の時のものと比べると、それまでの価格がかなり高かったため、かなりの投資をしてしまったこと。石油開発という事業は先行投資額がかなりで、そして、実際に生産して、キャッシュが戻ってくるまでに結構時間がかかるんです。2012年~2014年にかけて、大きな投資をした企業が苦しんでるわけです。中には、ものすごい大きな投資を過去3年ほどしてきたはずなのに、なぜか不況なんて関係ないとばかり、この大不況時でも次々と新人を雇っている企業もあります。不思議なものです。
◆ 石油系の研究を主にしているような研究機関でも人員削減が始まったりと、予想だにしなかったことも起き始めています。本当に、将来歴史の教科書ではどのように描かれるのでしょうか。もしかしたら、全く取り上げられないようなことになるかも!?
◆ いつレイオフが再開されてもおかしくない状況ですが、結局、やれることを精一杯やるだけです。うれしいことに仕事はたくさんあるので、ひとつひとつ大事に。そして、同時にステップアップのために、新しい技術、過去にやられたことを学び、こつこつとデータベースを作り、統計的に分析を重ねるという、当たり前のことを日々やるだけです。まあレイオフされたら、運命と思い、日本に帰るだけ。2度の大きなレイオフのラウンドを通過して、至った境地です。
ではでは。
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