◆ 最近感じることの一つに数値計算 (numerical simulation)の怖さというものがある。そもそも、数値計算をするというのは解析的に解くことができないからだけれども、数値計算をやる上で大事にしないといけないことを忘れてやっている人が多い気がする。もしかしたら、ソフトウェアという括りで見ても、同じことが言えるのかもしれない。どういう条件下できちんと答えが出て、どういうふうにしたら、変な回答が出るかもしれないということを理解できないまま使っている人がいるというの事実が怖くてならない。また、インプットデータが間違っていれば、使い物にならないのは言うまでもない。前にも書いたかもしれないけれど、エンジニアがよくいう正に「Garbage In, Garbage out」。
◆ では、どうするかというと、解析的に解くことができる問題を数値計算でモデル化して、チェックしていくというすごく単純なことをするわけで。どのくらいのエラーが起きていて、タイムステップや、グリッドに調整が必要なのか細かく見ていくわけで。もちろん、数値計算する上で計算が安定かどうかを最低限抑えている上でね。解析的に解く際も大体はある条件下(assumptionを立てて)で解けるようになっているので、条件を満たしているのかどうか必ずチェックするようにしないとだめです。
◆ こんなことを現場で実際の地下での油、ガス、水の流れのデータを細かく分析するようになって、改めて感じるようになったわけです。すごく基本的なことなんだけど、急いでやらないといけなかったりして忘れがちになってしまいます。必要十分なデータがそろっていない中、解釈していかないといけないので、解釈する際に使うツールは最低限エラーがないように。。。
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